583: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/11/26(金) 01:41:26.45 ID:YgBFoyleO
【>>582
0:東雲雪菜
遅くなってしまいました。
続きは26日の夜にします。】
「春宮様、お隣よろしいですか」
「あ、東雲さん。うん、もちろんいいよ」
艶やかな黒髪を結った女子生徒────東雲雪菜さんが話しかけてくれた。
彼女とは先の特別試験にて接点を持ち、最近では廊下ですれ違うと挨拶が出来るような友達に近い存在。はっきりと友達と言い切れない最大の理由は『様』を付けて呼ばれていること。なんとか『さん』まで持っていきたいんだけれど、なかなか難しい。
彼女はどこか絶対的な一線を引いているように感じる。おそらくこの先、本当に余程の事がないとその一線を越えることは出来ないと思う。
「春宮様は生徒会役員として参加、といったところでしょうか」
「うん、そうだよ。あ、でも別に嫌って訳ではないんだよ? ミールクーポンも貰えるし」
「高校生の貴重な3時間を使った報酬が1500円相当のミールクーポンというのは、法外な賃金ではありますけれどね」
東京都の最低賃金を鑑みると、時給にして半分以下。仮にも国立校を謳う学校がするべきではない。
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