555: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/11/18(木) 23:31:44.66 ID:g0NBQbZ10
「2時間に1度変わる行き先だけれど、テーブルごとに着順ボーナスってのがあってね。最初に着いたグループは10ポイント、2着は5ポイント、3着は3ポイントを追加で貰えるの。ただ注意事項として、グループ全員がエリアを踏まないと着順ボーナスは貰えない。その分、1人で挑むっていうのはメリットがある。自分さえとにかく早く着いちゃえばいいんだから」
仮にわたしが神宮くんと組んだとして、わたしだけがエリアを踏むだけでは1ポイントだけしかゲットできない。遅れて合流した神宮くんがエリアに足を踏み入れてようやく着順ボーナスをゲットとなる。
ただし神宮くんが到着するまでに他のグループが先に全員でエリアを踏んでいたら着順ボーナスは無しとなる。
一方、1人のメリットは大きい。正直、体力には自信があるため着順ボーナスでポイントを稼ぐのは悪くない。グループを組んでそっちに合わせるよりもポイントは格段に稼げそう。
「ポイントを稼ぐ方法はもう1つ。試験開始時、腕時計と一緒に配られるこのタブレット端末。自分が居る位置を報せてくれるのと、テスト会場の位置を報せてくれる機能がある」
続けて取り出したタブレット端末。
起動すると画面には学校の生徒会室の位置に赤いポインターがついている。腕時計と連動していることはすぐに分かった。
「テスト会場っていうのは、その名の通りテスト会場ね。数学とか英語とか、あとはビーチフラッグとかのテストを行うことになってる。学科テストは学年のレベルに合わせるから安心して。1年生は1年生の範囲のテスト、3年生は3年生の範囲だから」
「はいはい! 天音ちゃんは勉強にすっごく自信があるので、3年生の範囲でやるみたいです!」
「やりませんっ!」
中華料理の件から黙って聞いていた乙葉先輩が唐突に言い出したことに、わたしはすぐ否定しておく。
本当に3年生の範囲になったら頭を使いそう。出来るだけ頭を休めながら試験には臨みたい。
608Res/522.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20