487: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/28(木) 12:20:23.08 ID:uYjGEDJrO
【>>486
1:正しい『王様』を教える】
昔の自分らしく、自分の損益だけで物事を考える。
どうするのが一番わたし自身の利益になるのか。
どうなるのが一番わたし自身の損失になるのか。
散らかっていた思考が消え、結論だけが残る。
「わかった。その条件でいい。ただし雨宮さんの保証は出来ないからね。その場合は、また別途わたしに出来ることを考えてくれると嬉しいかな」
「もちろんそのつもりだよ」
短く答える望月くん。
雨宮さんを誘えなかったとき、わたしに振られる対価はどの程度のものか。考えられるものとして、毎月数万のプライベートポイントの要求、生徒会役員という立場を利用した悪事、今後の特別試験で無条件にわたしが彼に協力する、など。そのあたりか
悪事の片棒を担ぐのだけはしっかり拒否しないといけないとして、これで話はまとまった。
「それじゃあ改めて。まず、春宮さんが僕にCクラスの『王様』を教える。そして僕は、僕の『いのしし組』を勝たせた上で、結果的にCクラスをBクラスに上げる。もしその2つが達成された場合、春宮さんが雨宮さんを誘う。これでいいかな?」
「うん、それでいいよ。ただし、わたしに出来るのは普通に誘うまで。強制は出来ないし、強制もさせない」
おそらくわたしは数日後、雨宮さんにこの場で起こったことを素直に話すことになる。
第一声と表情で判断しよう。
少しでも嫌そうな素振りを見せれば、やんわりと誘えなかった旨を望月くんに伝えることとする。その場合、わたしが振れ幅の想像がつかない損失を被ることになるけど、結果的に良かったとは思えるはず。
「取引成立だ。早速だけど教えて貰おうかな。Cクラスの『王様』を」
ぐいっと身を寄せてくる望月くん。
わたしは─────。
【コンマ判定
直感・洞察力:91(優秀) 補正あり
1・2・3・5・7・9・0:「待って」
4・8:「1人目は─────」
下1のコンマ1桁でお願いします。
2桁がゾロ目の場合は「待って」になります。
続きは今晩にします。】
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