47: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/04(土) 23:25:00.03 ID:aDnh4+ZCO
【>>45 8:Dクラス】
講堂前に置かれた巨大なディスプレイには、クラス分けの名簿が映し出されていた。ぱっと見る限り、やはりわたしの地元の同級生の名前はない。
ここで立ち止まって顔も知らないクラスメイトの名前を必死に覚えたところで仕方がないので、わたしはDクラスの案内板が置かれた辺りの座席に着く。特に指定はなかったため、両脇が空いている席にした。
しばらく待つと、続々と席が埋まっていく。当然、わたしの両隣も埋まる。
周りを見渡すと、講堂の隅の方では教師と思しき大人がやや慌ただしそうにしており、また壇上のマイク確認を行う上級生の姿も見え始める。
講堂の上部に設置された時計は、九時五分前を指していた。あと五分後には入学式が開始して、色々な挨拶を終えた後、クラスへ移動となる。
三年間、この辺りに居る人たちと切磋琢磨していくのかと想像に期待を膨らませ、わたしは待ち続けた。
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