447: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/14(木) 22:38:38.66 ID:6fC21ecn0
確かに満点を取るというのはやりすぎだったかもと反省はしている。
「謝ることではありません。私としても良い経験が出来ましたし、商品券も戴けましたからね。多少目立つくらいどうってことないです。……ただ、そうですね」
一転、表情を曇らせた先輩はアイスレモンティーで喉を潤した後、目を伏せて話し始める。
「天音ちゃんは今、特別試験の最中ですよね。各クラス3名程度が集まって『王様』を見つけ出すっていう、例の」
「はい。昨日から今月末まで、その試験が行われる予定です」
「……あんまりこういうことは話してはいけないのですが、特別試験というものは年に数回行われるもので、今回の試験が最後ではありません」
「乙葉先輩からそのようなことは聞いています。生徒会が特別試験の監督役もする、と」
「そうです。もちろん現在行われている特別試験にも生徒会が携わっています。と言っても、ルール説明の時にご覧になられたスライドの作成程度ですが」
視聴覚室で見たスライドを思い出す。
ねずみ、王様、一般人のイラスト。そして試験概要。
あれらの資料はわたしの知らないところで先輩方が作成していたようだった。
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