437: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/13(水) 23:11:39.92 ID:vXrKmZ+x0
◇◇◇
「あれあれ。夏帆ちゃんと天音ちゃんだー。ふふふ、何してるかは聞かないよ? でも分かるよね?」
11時50分。
改めてイベント会場を訪れたわたし達は、乙葉先輩に出会う。表面上はいつもと変わらず微笑んでいるけど、あの人は常にポイント不足に悩んでいるらしい。つまり負けろと遠回しに言ってきていることは明白だった。
優勝する気満々だったけど、その気も削がれる。
近くには錦山先輩の姿もある。おそらく乙葉先輩のペアなのだろう。
その他に気になる人と言えば、ユキ先輩と内山先輩、東雲さんと神宮くん、立石くんと白城くん、一色くんと宮野さんなど、見覚えの凄くある生徒がたくさん見受けられる。『ねずみ組』の生徒が良く目につくのは仕方がないことだと思う。
「ちなみに去年度の優勝は乙葉先輩のところですね。あの人、クイズとか凄く得意ですから」
わざわざ本人が忠告してくれたってことは、要注意の一グループとして数えて貰っている認識でも良いのだろうか。
それはともかく、手を抜くつもりはない。
偶然を装い、勝ってしまうという結果は仕方がないことだと思う。別に中間テストで意地悪されたことの意趣返しという程でもなく。
「あ、そろそろですね」
「勝ちましょう! 先輩!」
実際のところ、入賞は半分くらいの確率で出来るとして、1位を取ることはかなり難しそう。
出来れば優勝をしたいところだけど……!
【コンマ判定
学力:97(超優秀) 補正あり
5・7:1位
3・9:2位
1・8・0:3位
その他:4位
下1のコンマ1桁でお願いします。
コンマ2桁がゾロ目の場合は1位です。】
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