345: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/01(金) 00:17:10.01 ID:rzJGhzMtO
【>>343
8:プラス5
音楽センス:17 → 22】
その後、疎らに席が埋まるカフェで甘い飲み物と軽食をテイクアウトして寮への帰路に着く。
5月も中旬に差し掛かった今日は、一段と強い陽射しがアスファルトを焦がしていた。陽炎が見えるほど気温も高く、蝉が鳴いていないのが不思議なくらいだ。
「……あっつい」
半歩後ろを歩く雨宮さんは前のめりになり、今すぐにでも倒れそうだった。
やや後方に注意を払いながらも無事に寮に到着したわたし達は1101号室、つまりわたしの部屋へと直行する。
「おじゃましまーす」
「はい、誰もないけどね」
机の上に置いてあったエアコンで空調を効かせて、手洗いうがいを済ます。
こういう時期は体調を崩しやすいため念入りに行う。もしやらずに風邪を引いたとき後悔しないようにするためだ。
わたしに続いて雨宮さんも済ますと、居間で買ってきたものを広げて寛ぐ。今頃、この寮の何処かで必死になって勉強している人も居るかもしれないが、わたし達はそれほど切羽詰まっていない。
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