【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」ターボ「3スレ目だ!」【安価】
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668: ◆FaqptSLluw[sage saga]
2024/06/30(日) 23:00:34.55 ID:dnFcDoLu0

 彼女との――マヤノとの関係を一言でいえば、それは比翼連理だ。


 俺が今こうして羽ばたけているのは彼女のおかげだと確信を持って言える。マヤノにとっても、俺はそうあったと信じていたい。

 マヤノとの出会いもカフェテリアだった。体格故にケーキを取れないところに声をかけた……かけたのか? まぁそれがきっかけだった。

 天才ゆえに孤独を感じていたマヤノと、特異な状況に置かれて孤独を感じていた俺。思えば共通点があったからこそ、俺のオファーをマヤノは受けてくれたのかもな。


 このループから、俺は残りのターン数を視認できるようになった。


 だから、マヤノのことも以前の二人と比べたらより適切に育てることができるようになったと思う。

 実際、メイクデビューを突破したのはマヤノが初めてだった。あのときは喜びよりも安堵が勝ったな。

 メイクデビューを超えたら次は京都ジュニアステークス。いきなりG1に挑むのは難しいと思ったからこその采配だったが……。

 華々しい勝利だった。さすがはマヤノトップガンだと思ったし、俺は彼女となら、と思えるくらいには落ち着いてた。

 ……まぁ、結果から言うと”落ち着いたフリ”だったんだけど。

 それからナイスネイチャとの勝負の約束やらなんやらあって、クリスマス。


 正直に言えば、あの時の俺はかなりどうにかしていた。トレーナーをやめたいとか言い出して……。


 理事長が居なければ、きっと俺はそのままあの場から逃げていただろう。……今になってみれば、黒歴史のそれだ。

 理事長からの喝、滅茶苦茶後になって効いてくるんだよ。トレーナー室に戻ったらマヤノがいてさ。それで俺の未明を恥じた。

 そのクリスマスから、俺はある程度落ち着いた。多少心理的に不安定になるときもあったが、それでも前に比べたらマシになった。

 ナイスネイチャとの戦いに向けておちおち慌てても居られなかった、っていうのもあったのかな。

 だから、シンボリルドルフ――ルナが、マヤノの面倒を見ると言い出したのにも驚きはしたが否やは唱えなかった。


 まぁ、そんなルナ本人がマヤノをぶっちぎって皐月賞に勝ったわけなんだけど。


 あれで、俺たちは壁の高さを再認識した。ルナに勝るとも劣らない怪物……ナリタブライアンを相手どろうとしていたのもあって、特にな。

 だからこそ、天皇賞・秋に出走するという決断にも、さして驚かずに従ってくれたんだと思う。

 サイレンススズカがライバルとして立ち塞がるだなんて思ってもみなかったけどな。そして、まさか彼女に勝つなんて。



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