【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」ターボ「3スレ目だ!」【安価】
↓
1-
覧
板
20
656
:
◆FaqptSLluw
[sage saga]
2024/06/28(金) 19:28:14.03 ID:ppyp0opk0
きょとん、と。スペシャルウィークは首を傾げる。
「午後ですよ、今――っ!」
次の瞬間、スペシャルウィークは頭を押さえてのけぞる。このままでは地面に倒れ込んでしまう……!
とっさに俺は彼女を抱きとめる。その間もスペシャルウィークは眉間にしわをよせて、歯を噛みしめて痛みに耐えている。
「とれ、な、さん……私……!」
「大丈夫。大丈夫だ。俺がそばにいる」
「……あは、うれ、しい、です」
にへら、と精一杯の笑みを浮かべて見せるスペシャルウィークに、俺はただ頭を撫で続けることしか出来なかった。
■
「だ、だいぶ収まりました……」
「……俺が言うのもなんだが、大丈夫か?」
「ちょっと体がけだるいんですけど……ただ、気分はそんなもんじゃないくらいです」
うつむいたスペシャルウィークの表情は、俺には見えない。
声音でうかがい知れる感情も、俺自身の動揺もあってわからない。
……もしかして、待たせてしまったことに何か思うところがあるのだろうか。
いや、思うところはあるはずだ。なにせ……彼女は一生俺と出会うことはなかったのだから。
「その、迎えに行けなくて、すまなかった……」
「……」
「怒ってる、よな? どんな言葉を吐かれても仕方がないことをしたと思う……」
「……はい」
「許せなんて言わない、ただ――」
「――く、んふふ、あはは!」
突然、噴き出すように笑い始めたスペシャルウィーク。俺は驚いて手を放すが、スペシャルウィークはその手をしっかりとつかんできて。
そのまま、背後の木へと追いやられた。何を――と思って見れば、スペシャルウィークはわずかな逡巡ののち、掴んだ手を自身の頭へと置いた。
「そんな慌てたトレーナーさんを見るのは、初めてだべ……」
「……そう、だったか?」
「はい! 前は全然オトナ〜って感じで、落ち着いていてカッコ良いな〜ってイメージだったので、余計に」
「新鮮だった?」
「はい……!」
くすりくすりと、鈴を転がしたように笑うスペシャルウィーク。その間も、スペシャルウィークは俺の手を放そうとはしなかった。
「トレーナーさん、私、私、ずっと言って欲しかったことがあるんです」
「言って欲しかったこと?」
「はい! メイクデビューのとき、かけてほしかった言葉があるんです。何かわかりますか?」
「……当然だ」
俺は、君の味方なのだから。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
686Res/485.68 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」ターボ「3スレ目だ!」【安価】-SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1630507649/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice