【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」ターボ「3スレ目だ!」【安価】
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632: ◆FaqptSLluw[sage]
2022/11/23(水) 22:23:35.55 ID:vJkGWX/F0
「もちろん気にしているさ。だが、承前啓後……新たな風を少し吹かせてみることもときには肝要だ」
「……それがリョテイにとっていい刺激になる、と?」


 そうだ、と言わんばかりに頷くルナ。日の光を浴びプリズムめいた煌めきを見せる瞳には、言外のメッセージが込められている気がした。

 ……ルナは、俺よりも長い――永い年月をトレセン学園で過ごしている。

 少なくとも、俺より3年。しかも、俺とは違い他のウマ娘のことに目を向けながら、だ。

 その意味が、俺にはよく理解できないようで理解できる。

 頭によぎったのは、マヤノトップガンと共に挑んだ有馬記念でのナリタブライアンのことだった。


(――切羽詰まった、というか。なんか異常な雰囲気を放っていた)


 ”総てを賭けた戦い”。ふと頭によぎった言葉だが、何故かしっくりと来る言葉だった。

 極限まで研いで研いで研いで――たった一閃のために研ぎ澄ました刀のような、危うい鋭さがナリタブライアンにはあって。

 そこに潜む事情に、俺たちは触れることがなかった。……出来なかった、という方が正しいが。

 ともかく。そのような細やかな事情は俺の知るところではない。


――だけど、ルナならあるいは……?


 もし、新しい風という言葉が、そこに込められている以上の意味を孕んでいるのであれば。


「……分かりました。受けましょう」
「歓喜ッ! そうであるなら早速希望者を選抜して、君に連絡をするとしようッ!」


 理事長の快闊な笑い声に、ルドルフの短い吐息が混ざる。

 まるで安堵したかのような立ち振る舞いに、俺はにわかに違和感を覚えた――。


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