【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」ターボ「3スレ目だ!」【安価】
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519: ◆FaqptSLluw[saga]
2022/02/05(土) 22:23:23.84 ID:MtUa99lX0

「疲れた……」
「お疲れ様」


 ゴールドシップとのトレーニングが終了し、俺たちは彼女と別れてトレーナー室に戻った。

 ゴールドシップの無尽蔵にも近いスタミナでしごかれたリョテイはかなりしんどそうで、戻るなりソファに倒れこむように座った。

 机の上に、備え付けの冷蔵庫から取り出したスポーツドリンクを置きながら、リョテイの反対側に俺は座った。


「それで、何か得られたか?」
「あのしごきにも近いトレーニングで何か得られなかったら、アタシは今頃アンタを訴えてる……」


 二度とゴメンだと吐き捨て、リョテイは顔を顰めた。先ほどまでのトレーニングを思い出したのだろうか。


「――得られたよ。なんとなく、これよりももっと走れそうな気がする」


 そうつぶやくリョテイの瞳は、何かを見据えたかのように爛々と輝いていて。

 いつか彼女が語った浪漫が、まるで今眼前にあるとでもいうような――。


「なぁ、トレーナー」
「……なんだ?」
「この脚があれば、何処にでも届くよな」


 それは、と言葉を吐きかけて、噤む。

 確かに、洗練されたリョテイの脚があれば、URAを掴めるかもしれない。

 だが、だが。”それだけ”で優勝できるほど、URAという舞台は優しくない。


「……」


 だから、これは多分、事実とかじゃなくて。


「届くよ」


 願いだ。

 俺の進化したスキルたちと因子。そして、天賦の才を持つリョテイであれば成し遂げることが出来るはず。

 顔をあげて、リョテイの瞳を見る。興奮から血液が循環し、僅かに拡大した瞳孔は――俺の言葉を疑うべくもないと信じ込む瞳だ。

 あの日、あの時――彼女に”浪漫”を説いた俺は、今、少しずつ……。


「絶対に、届く」


 彼女の走りに、浪漫を感じ始めていた。

 ターフを走るごとに刻まれていく輝かしい記録を知るたびに、まるで俺の人生に、黄金色の足跡が付いていくような気すらする。


――地に閃く、黄金の旅程。


 もし、彼女の……キンイロリョテイの走りにタイトルを付けるのであれば、この一文こそ冒頭に相応しい。


―――――――――――――――――――――――――――――――

▼[地に閃く黄金の旅程]の進捗が進んだ。(4/5→5/5)

▼[地に閃く黄金の旅程]の全進捗が終了した。
 キンイロリョテイの[脚質:追込]適性が上昇した。(B→A)
 固有スキル[黄金天馬]の固有スキルレベルが上昇した。(Lv4→Lv5)

▼メジャーイベント[未だ見ぬ黄金郷]のフラグが立った。


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