【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」ターボ「3スレ目だ!」【安価】
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295: ◆FaqptSLluw[saga]
2021/10/18(月) 17:34:56.98 ID:557iCIeL0



 がばりと起き上がり、周囲を見渡す。

 そこはあの世界ではない。現実世界の、トレセン学園敷地内の、ベンチ。

 ぴしりと痛む背筋が、それなりの時間ここで眠りこけていたことを意味していた。

 ……なんでこんなところで寝てたんだっけ?

 思い返して……そう言えば、今日は書類作業をしていたんだった、と思い出す。

 外に出たのは気分転換で、ベンチに座ってぼーっとしていたらそのまま……と言った流れだ。


「バカなことしたなぁ……」


 しみじみと呟けど、時間が戻ってくるわけではない。書類作業がまだまだトレーナー室に残っているはずで。

 よっこらせ、と声を出して立ち上がろうとして――ふと膝の上に何かが置いてあるのに気が付いた。

 なんだこれ、と持ち上げてみる。……どうやら誰かのハンカチらしい。うっすらとシミが付いているので、何かの液体を拭ったのだろうか。

 一体なぜ……と思う気持ちはもちろんあるが、気にしてもいられない。リョテイかネイチャ、あるいはルナに聞けば、ハンカチの持ち主はおおよそわかるだろうし、あとで聞いてみようかな。

 こんどこそ立ち上がろうとして、地面を見たら。そこから顔が生えてきた。

 驚きのあまり声も出ない俺に、見慣れた顔は軽快な動きでベンチから出てきて、俺の前に立った。


「驚かせちゃった?」
「……驚かない奴がいるか、あれで」


 お化け屋敷の驚かせポイントで驚かない人間はいない。それくらいの当然さで驚くいたずらである。

 早鐘を打つ心臓。それは一旦置いといて……それよりも、俺にはもっと聞きたいことがあった。

 
「なんで君が此処に居るんだ――マヤノトップガン」
「なんでって、キミがマヤを呼んだんでしょ?」


 ふっしぎー、と首を傾げるマヤノトップガンに、俺もまた首を傾げた――。


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