【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」ターボ「3スレ目だ!」【安価】
1- 20
14: ◆FaqptSLluw[sage saga]
2021/09/04(土) 23:05:11.50 ID:cSqOSPlT0


「シンボリルドルフ、君は――」
「私のことなんてどうでもいい。君は、君はどうしたいんだ? 何を為したいんだ?」
「……俺は」


 喉元まで出かけた言葉を、飲み込む。

 いかにループという事情を既に知っているシンボリルドルフとはいえ、おいそれと話すわけにはいかない。

 それに、秘密を明かしてしまえば、劣化してしまいそうな気がして。

 でも、それでも。


「……会いたい人がいるんだ」


 なんだか、口を開かなきゃいけない気がした。

 誰かに悩みを打ち明けて楽になりたいという気持ちがあったのかはわからない。

 目の前の皇帝は、俺の全てを受け入れてくれそうだと感じた。

 ……前回だってそうだった。シンボリルドルフに対しての相談は、他の誰かに相談するときよりも……なんというか、楽だった。

 心理的障害がない。そう、まるで……長年の付き合いがある友人のように。

 
「その人は俺のことを励ましてくれた。こんな俺のことを大事な人だと言ってくれた」
「……もう会えない、んだな」


 シンボリルドルフはストレートに、そう言った。


「会いたくても、もう会えないんだな」
「……わからない。でも、会いたい。会えるなら――どれだけ狭い可能性にだって手を伸ばしたい」


 シンボリルドルフは、真剣なまなざしで見つめていた。

 じっと。俺のことを見定めるように。


「……いいだろう」


 そして、まるで囁くように、小さな声で呟いた。

 その言葉の意味が解らず、聞き返そうとしたその時――。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
686Res/485.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice