【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」ターボ「3スレ目だ!」【安価】
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125: ◆FaqptSLluw[saga]
2021/09/20(月) 15:46:49.87 ID:jvIMOsaq0

「ルール説明だッ!」


 開会式、口上もそこそこに、理事長によるルール説明が行われる。

 この競技の名前は――フット・オリエンテーリング。

 軍事教練を起源とする、山野で行われる競技だ。

 誰が最も早く、山に設置されている構造物を巡り終えることが出来るか競う、という競技だ。

 それらすべてを巡り終えて、設置されたゴールに一番に到着した者が勝者となる。

 通常のレースと大きく異なる点として、ルートがあらかじめ決められていない。

 事前に配られる地図を上手に把握することが出来る能力と、山野を駆け巡ることが出来るスタミナ、そして時には悪路を走破するパワーが要求される、かなりハードな競技である。


「――以上ッ! 参加選手は今から十分以内に準備を整えてほしいッ!」


 いつもの高笑いを残して、秋川理事長は段上から降りる。

 その後、たづなさんからのアナウンスで、俺たちチーム・エルタニンとルナは、その場から離れることとなる。

 が、離れようとしたとき、ルナがこちらに近寄ってきたので俺は立ち止まった。


「……シンボリルドルフ」
「まさか、君と戦う時が来るとは思わなかった」
「俺も。君とは戦いたくなかった」
「ふふ、そう言ってくれるな。こちらは手舞足踏の心持ちなのだから」


 確かに、尻尾や耳はいつもより気迫満点で、やる気にあふれているのが見える。


「ま、今日は胸を借りることにするよ、シンボリルドルフ」
「今日だけとは言わず、いつでも借りてくれていいんだがね」
「そうはいかんだろ。あ、でも……これからは、否が応でも借りることになるかもな?」


 言外に”今日は勝つ”と含めれば、ルナの気迫が膨れ上がる。

 背筋が泡立つ感覚を覚えながら、しかし笑みを浮かべたルナから視線を外さない。


「勝負の場だ、これ以上の言葉は必要あるまい」
「ああ、そうだな」
「……では、次は表彰台で」
「先に待ってるよ」

 


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