バトー「茅場? 誰だ、そいつは」 草薙素子「バトー、あなた知らないの?」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2021/09/01(水) 22:24:08.93 ID:bk/kSGolO
「バトー。目的を忘れるな」
「あと30分だけ!」
「お前だけ置いていくぞ」

しばらく野原で悪戦苦闘していたバトーだったがユニークスキルはそう簡単に発現せず。
迷宮に向かう少佐に仕方なく従うことに。

「迷宮に潜る前にい言っておくけど、このゲームは何故かは知らないけど蘇生が非常に困難で、一度死んだらリセットされて最初からやり直しになるわ」
「セーブ機能は実装出来なかったんですか」
「オリジナルでは出来たらしいけど、再現出来なかった。記録を保存出来てもそれを反映する仕組みがそもそもない。最初からこのゲームはそのように作られている」

トグサの質問に淡々と答える少佐。
蘇生手段が乏しいわりに容易く落命するゲームバランス。そこに違和感を抱いていた。

「ともかく必要なのは勝ち続けることだ。一刻も早くクリア条件を解放し、そしてその結果を解析する」

少佐の言葉を受け、九課の顔が引き締まる。

「これはゲームであってゲームではない。茅場が何を思ってこの世界をそう表現したのか定かではないが、この電脳空間には間違いなく、公表にされていない秘密がある。だからこそ我々公安9課にお鉢が回ってきた。これから私たちがするのは楽しいゲームではなく仕事だということを忘れるな」

言いたいことだけ言って少佐は迷宮の扉を開ける。これ以上の言葉は不要だった。
ただ先へ。より上に。この馬鹿げた犯罪に終止符を打つべく九課が動く。それが仕事だ。

プロフェッショナルは瞬く間に上層に至る。


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