バトー「茅場? 誰だ、そいつは」 草薙素子「バトー、あなた知らないの?」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/09/01(水) 22:11:04.33 ID:bk/kSGolO
「これから少佐並びにイシカワ、ボーマが監修して複製したソード・アート・オンラインの世界を体験して貰う」
「複製って、オリジナルは?」

仮想空間へとダイブする際に用いる"ナーヴギア"をしげしげと眺めながら質問するトグサに、荒巻ではなく草薙少佐が答えた。

「β版は期限切れ。そして何重にもかかったプロテクトによって完全な解析は不可能だった。だからこれはオリジナルとは別物」
「不可能って、少佐の腕でも?」
「そうよ。だから言ってるでしょ、茅場晶彦は天才だって。その意味がわかった?」

草薙少佐は凄腕のウィザード級ハッカー。
その彼女すらも解析困難な電脳空間。
一同はその事実を踏まえて気を引き締めた。

「本当に人体に影響はないんだろうな?」
「ああ、それは大丈夫だ。安心しろ」

不安げなトグサにイシカワが太鼓判を押し、そしてボーマが意味深にこう付け加える。

「攻性防壁も防壁迷路も存在しないが、その代わりに巨大な迷宮が待ち受けている」
「迷宮? でも、防壁迷路は存在しないって」
「トグサ、これはゲームなのよ? ゲームには当然、クリア条件が存在するでしょ?」
「クリア条件? どでかい迷宮を攻略を攻略することが目的って、一体何が面白いんだ?」

ゲームに関しての常識など、中年男性には持ち合わせておらず、ちんぷんかんである。

「面白いかどうかはさておき、刺激的であることは間違いないわ。総員、用意はいい?」

少佐の呼び方に各々頷く。そして声を揃え。

「いくわよ。リンク・スタート」

すぐに擬似的な昏睡状態となり五感が失われ、デジタル信号により補完されていく。
限りなく現実的な夢の中に迷い込む感覚。


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