56: ◆UQ4OyhWusmvf[saga]
2021/09/01(水) 23:30:00.81 ID:MAnuHPGL0
東「──っ! 届いてっ……!」
氷川「……は?」
東「えいっ……!」
思いっきり身体が揺さぶられる感覚で、一気に世界が現実に戻る。
何が起きたか把握できない。けど、すぐ近くに突き刺さった槍は、間違いなく俺を狙っていたはずだ。
その証拠に、周りの空気は最悪だ。まるで、何でお前が生きてるんだと言いたそうに。
氷川「おま、何で俺を助けたんだよ!?」
東「だ、だってえ……危なかったんだもん……」
氷川「だからって俺を助ける必要は……」
モノクマ「……ふーん、助かったんだ」
モノクマ「まあいいよ! 今回は見せしめ、本気をちょっと見せただけだから!」
モノクマ「こうやって粛清する事だって簡単だからね。逆らおうだなんて思うなよッ!」
興奮したように去っていくモノクマとは真逆に、冷えきったように黙る俺達。……いや、本科の連中。
結局、何が何だかはわからなかった。けど、確かに言える事は。
氷川「夢じゃ、ないんだな……」
俺が、こんなクソみたいな事に巻き込まれた事は事実だし。
俺の、こんなクズみたいな命が生き長らえた事も事実だった。
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