京太郎「全国へ派遣修行?」久「その1よ!!」
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2: ◆T3wZhmz5ZM[saga]
2021/08/27(金) 20:02:02.35 ID:+H2Cv4ORo
清澄高校、全国優勝!!

久「やっぱり夢じゃないのね…」

何度見ても新聞や雑誌を飾る文章は変わらない。あれからもう2、3週間経つというのにこうしてまだ眺めるなんて…自分でもよく飽きないなと思う。

久「ふふ…」

でもやっぱり笑みが溢れる…。しょうがない。長年の夢が叶ったのだ。もうしばらくはこうさせてもらったって罰は当たらないはずだ

久「これもみんなのおかげね…」

咲、和、優希、まこ、…そして、須賀くん。本当に感謝してもしきれない。

久「ん?なにこれ…?」

ふと、雑誌にある一文に目が止まった。

久「清澄”女子”麻雀部?」

よくよく見れば、他にも「計5人の部活」だとか明らかに須賀くんを無視したようなものが多い。確かに団体戦のメンバーではなかったがこれはあんまりではないか?彼だってしっかりとやれることはやってくれていたし、きちんと清澄麻雀部の部員だ。

久「抗議しようかしら」

そう思って職員室に向かった。こういうのは学校を通して抗議したほうがいいのだ。しかし、職員室のドアを開けようとしたときだった。

「いやぁどうしましょうかね、麻雀部の男子」

「うーん…変な噂が立ったりしたら大変だし男子と女子に分けるとかしたらいいんじゃないか?」

「そしたら男子のほうは一人になっちゃいますね。まあ、雑誌の取材にも女子麻雀部ってことにしてますしちょうどいいですかね」

「担任の話によると今は雑用ばっかりやってるし、実力も予選一回戦負けらしいからな。きっとそうなったら自然と辞めるかもしれないしちょうどいいだろう」


…絶句した。まさか学校側からそんなふうに思われてたなんて…。怒鳴りこもうかとも考えたが足を止めた。そんなことをしたところで彼が軽んじられる空気は変わらないだろうし、何よりそんな状況を作ってしまったのは私自身なのだ…。

私が自分の夢のために彼の育成を疎かにし、徹底的に裏方に回した…。それが原因だ。彼だって最初は麻雀がしたくて入ってきたはずなのに…。最近の彼は率先して卓に入るのを避けているように見える。きっと私達に遠慮しているのだろう。

…このままでは駄目だ。さっきまでの浮かれてた気分を捨てないと…。本当に須賀くんを追い出すことになりかねない。そんなのは絶対嫌だ。須賀くんをきちんと成長させてあげなくちゃ…

こうして須賀くんの成長させると心に決めた私だった


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