72: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2021/08/24(火) 21:52:45.64 ID:lF0ws9bq0
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辻野家・駐車場
あかり「直売所の軽トラです。あの車ですか?」
千夜「はい」
あかり「あれ?思ったより若い、しかも女の人です」
千夜「お待ちしておりました。小室千奈美さん、ですか」
小室千奈美「ええ。おはよう」
小室千奈美
愛知県出身の大学生。夏休みを利用して山形に来ている。麦わら帽子が似合う。
千奈美「紹介するわ。及川雫ちゃん、岩手から来てるの」
及川雫「おはようございますー」
及川雫
岩手県から学校の実習で滞在中。ツナギ姿。力持ちらしい。
千夜「私は白雪千夜です」
雫「電話の人ですねー、はじめましてー」
千夜「こちらは、辻野あかりさん。辻野さんの娘さんです」
あかり「はじめまして。若い人で驚きました」
千奈美「あなたがそう、大変だったわね」
あかり「いえ、そんなことないですっ。千夜さん達も良くしてくれるし、都会も楽しいですから。畑のお世話してくれて、ありがとうございますっ」
千奈美「雫も私もアルバイトよ、色んな人がお世話してくれてるの」
あかり「アルバイトなんですか?」
千奈美「大学の勉強とも関わるから一石二鳥よ。旅行も兼ねてるから、それ以上」
雫「私も実家は牧場ですけど、農業も楽しいですよー」
あかり「……若い人が増えたと思ったのに残念です。やっぱり、千夜さんをお嫁に……」
千夜「辻野さん、何か言いましたか」
あかり「なんでもないですっ」
千奈美「いつも通り掃除していくわ」
千夜「お願いします。家の方はこちらで」
千奈美「わかったわ。資料も持って来たわ、ちょっと持ってき過ぎたかも」
千夜「ありがとうございます」
千奈美「雫、家に運んであげて」
雫「わかりましたー、任せてくださいっ」
千夜「私達も資料を運びましょうか」
あかり「千夜さん、若葉お姉さんが畑にいるような」
千夜「移動してもらいました。事情はお2人には話していません」
あかり「安心しました」
雫「どうしたんですかー?」
あかり「いえ、何でも……わっ!本当に力持ちですっ」
千夜「充分な量の資料ですね、これならいけるでしょうか」
千奈美「そういえば」
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