【ミリマス】私が貴方に送った言葉
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10: ◆iGEcIiQPPHZy[sage]
2021/08/15(日) 22:16:01.00 ID:UdHDSlcF0
『パンとフィルム』とても素敵な歌だった。未熟だけど一生懸命なのが伝わる演奏、そして想いがこもった歌声。

だけど

―最後の言葉消えないままで―

一フレーズが頭から消えない。

私が傷つけたその一言の重みを突きつけられたようで。

別に不自然なフレーズではない。

そもそも私のことを今でも覚えているかも分からないし、仮に引きずっていたとしても仲間と歌う曲にそんな怨念を込めた歌詞を入れないだろう。

だからきっと偶然だ、自意識過剰なだけだ。

「どうしたんだい? 終わってから様子が変だよ」

「あ、いえとても素敵な演出で思わず昔の自分たちを思い出してしまって」

それも嘘ではない。

≡君彩≡は演出として昔のライブ映像や楽屋のサインを流してくれていた。その中には私たちのものもあったのだから。

彼女は、可奈ちゃんは、それが私たちだと分かっていて流してくれたのだろうか。偶然だろうか。

私は疑問と胸に刺さった痛みがで頭がいっぱいになっていた。

この後起こりうることに考えが回らないほどに。


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