【まどマギ】小巻「見滝原中に転入したわ」【安価あり】
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901: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2022/02/09(水) 21:56:39.74 ID:s2cbsi3n0


 1対多の戦いはあたしのスタイルではどうしてもやりづらい。

 結局のところ、あたしの場合小細工のいらない攻撃が一番強くて他は補助だ。

 そのスタイルは魔女を相手してたさっきまでだったら合ってた。


 これがいつもの魔女との戦いだったら無視して魔女のほうを倒す選択肢もとれた。けど、ワルプルギスが相手じゃそうもいかない。


小巻(どれだけいるの……! こいつら……!)


 使い魔は影が人のような形をしているかのような姿だが、その攻撃手段も多かった。

 素早く飛び込んで打撃をかましてくる個体、遠くから攻撃を飛ばしてくる個体。それが何より厄介だ。

 こっちの遠くへの攻撃手段といえば投げることくらいだけど、そんな隙がないのはわかりきってる。思い切って踏み込みにいけば、守りきれず傷がつくこともあった。


小糸「お姉ちゃん!」


 そんなときは、妹だけは守り切ると決めて。


小糸「……もうっ、無茶するんだから!」

小巻「ありがと、楽になった。でも、ちょっとくらい無茶でもしなきゃ倒せないわよこんなの」


 使い魔を引き裂いた後に、優しい感触が身体を包んだ。

 小糸の魔法だ。思えばこの魔法にはもう何度も救ってもらってる。無茶できたのは小糸がいるからってのもあった。



 多方向から押し寄せてくる使い魔に小糸と二人でなんとか対抗する。

 その一方で、杏子のほうは複数の使い魔に囲まれようと怯まない。



 守り、薙ぎ払い、行動を封じ、貫く。それらを一つの武器で、あたしたちが二人でやっていることを一人でこなした。

 その戦いぶりを見ればやっぱりベテランなのだと、普段偉そうにしてるのも少しは納得できる気になった。

 でもまるで、あたしたちに守られることも拒むかのようにも映った。




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