【まどマギ】小巻「見滝原中に転入したわ」【安価あり】
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868: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2022/01/31(月) 21:16:22.21 ID:3aIwLhOT0


小巻「こういうのはね、そんなすごいものじゃなくても嬉しいのよ」

小巻「恥ずかしいなら今日のはあたしからってことにしておきなさい。出してやるから」

さやか「……。べつに恥ずかしいってわけじゃ」


 さやかが小声で何か言ったような気がしたが、あたしはちょうど手土産に良さそうな果物を売っている店が目に入って見にいっていた。

 果物なら無難な感じがするし。


小巻「念の為聞いておくけど、嫌いなものはないわよね?」


 適当に選んだものを手にとって、さやかのほうを振り返る。


さやか「あっ、はい。ないです。ていうかいいんですかこれ。出してやるって」

小巻「言い出したのはあたしでしょ。強制させたいわけじゃないし。そういうことだから決まりね、ちゃんと渡すのよ」

さやか「はい。ありがとうございます……」


 さやかは少し戸惑った様子で受け取った。

 お見舞い品を手にして病院へと進んでいく。


さやか「小巻さんってしっかりした人なのかなとは思ってたんですけど、めっちゃマイペースな人なんですね?」

小巻「マイペース? 人に合わせるのが面倒なだけよ。所詮他人なんだから、言って聞かせるよりやれることは自分でやったほうが早いでしょ?」

さやか「そういうのをマイペースって言うんじゃ?」


 だからこそ、自分じゃどうにもならないことが嫌いだ。

 このままじゃダメになるとわかっているのに、何もしない人。ダメな道に進む人。結局自分には何もできなかったこと。

 所詮他人だから。……自分の言ったことだが、その響きに不快感を覚えた。


小巻「お見舞い行くくらいだから、相手とは仲良いのよね」

さやか「まあ、そうですね」

小巻「なーによさっきから! さやか、この話になってから曖昧よ。アンタが行きたいから行くんじゃないの?」




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