【まどマギ】小巻「見滝原中に転入したわ」【安価あり】
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◆xjSC8AOvWI
[saga]
2021/09/25(土) 22:49:34.14 ID:BYuvvzXY0
――――――
――――――
――――みんなが日常へと帰っていった、かのように見えた後のことだった。
人目にもつかず、誰もいなくなったその場所に再び一人の影が訪れていた。
織莉子「わかっていたの。貴女も小さい時から私とお父様の周りにいた人たちとよく似てるって」
濁った宝石がかかとで踏み潰される。
小さな破片が床に散らばった。
織莉子「上辺だけの好意に、手のひらを返したような悪意」
織莉子「だからこそ私も『私』でいられた。上辺でも悪くはない付き合いだったわよ。でもね」
破片の上にもう一度強く踏み降ろした。
織莉子「…………貴女のほうが役立たずよ、優木沙々」
織莉子「願いで生き返らせたと言ってたけれど……違う。魂を残さなければ『万が一』の事態は起きなかったのに」
ジリ、と音を立てて破片が更に小さくなっていく。
織莉子「本気で私を駒にした気でいたの? 私が【“操らなければ”指示を出さなければ】何もできなかった駒のくせに」
結局のところ、『洗脳の魔法』すらもただの道具でしかない。
使い手が真に操る側とは限らない。
織莉子が優木との『別れ』を済ませた頃、もう一つの影がここに向かっていた。
マミ(あの時『見た』と思っていたもの…… あれは違う。あんなことはなかった。でも、だったらどうして……)
マミ(あの後キュゥべえと話した記憶は嘘じゃない。あのことは本当だっていうの)
マミ(偽の記憶を植え付ける魔法。あれは優木さんの魔法だわ。でも、優木さんはソウルジェムのことを知らないようだった)
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