【まどマギ】小巻「見滝原中に転入したわ」【安価あり】
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398: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/09/14(火) 00:02:29.18 ID:GVwFKu9B0


小巻「あれから三週間は経つのに何も変わってないみたいね。アンタも教師なら、アイツのこと変な目で見る輩を止めなさいよ」

小巻「もし最悪……そのせいであいつが自殺でもしたらどうするわけ」

*「それはいたましい例えですが、こちらのせいにされても。わが校では責任は負いかねますので」

小巻「あー、そうね……アンタたちってそういう奴らよね」

*「それを言いにここへ?」

小巻「そうよ。不本意だけどね、アイツと関わることはあるのよ」


 くだらない事とでも言いたげだ。それから、教師は呆れたように話し始めた。


*「随分と仲がよろしいようですし、どうしてもと言うのなら彼女のことも他校へ連れて行かれたらいいのでは?」

小巻「そう言うなら在学証明書と教科書給与証明書、だっけ? あの書類ちょうだいよ」

*「それは美国さん本人か保護者の方に来ていただかないことにはどうにも」

*「そうしてもらえるのならこちらとしても嬉しいのですけどね。まだ未練があるようで」


 こいつらが考えるのは厄介事をかわしたいってことだけだ。

 それは問題を起こして部外者になったあたしのことも、問題を抱えた美国のことも同じ。


 そんな感情がありありと伝わってきて、目の前の教師に、そして周りの生徒に向かって叫んだ。


小巻「アンタたち、間違ってるわよ!」

小巻「美国自身が何をしたわけでもないのに寄ってたかって一人を除け者にして!」

小巻「つい最近にもきっと落ち込むようなことがあったのよ……! アンタたちは相手の気持ちも考えられないの!?」


 そうしていると、すれ違う周りの生徒がざわめき出す。


「なにあれ? 他校の生徒……? 怖い」

「あれって浅古さん? また美国さんのことでつっかかりにきたの? 美国さんのこと好きすぎない?」


 ひそひそ声に向かって、あたしは怒鳴る。


小巻「言いたいことあるなら直接言え!」

*「もっ、もういいからお帰りいただけます!? 警備員を呼びますよ……!」



 ……教師に追い出されるようにして、今日のところは帰っていった。

 久しぶりに来たこの学校で、最悪な思い出が一つ増えた。





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