【まどマギ】小巻「見滝原中に転入したわ」【安価あり】
1- 20
336: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/09/06(月) 21:26:47.90 ID:Or7yPesx0


織莉子「……いらっしゃい」

マミ「はじめまして。私は巴マミ。浅古さんと同じ学校の友達よ」

織莉子「マミさんというのね。はじめまして。私の名前は美国織莉子。立ち話もなんだから上がって」

織莉子「紅茶が好きだと聞いたわ。色々と種類は揃えてあるけど、何か好みはあるかしら?」

マミ「そうね、私は最近は――――」


 紅茶談義がはじまったのを眺める。

 出会ったばかりなのに、こうしてると入れない雰囲気だ。とりあえずこれだけ伝えとく。


小巻「あたしは適当におすすめのにしといて。美味しければいいから」


 『ええ』と言った声が重なって、二人が顔を見合わせた。

 相性は悪くなさそうだ。


織莉子「ケーキも用意してあるわ。近くのパティスリーで選んできたのだけどね」

マミ「お洒落な箱ね。楽しみだわ」

小巻「なるほど、もてなす準備はちゃんと整えたのね」


 しかしどこか、すでに甘い匂いが漂っていることに気づく。

 箱に入っているケーキとはまた別だろう。甘い、だけじゃなく、苦くもあるような。


小巻「ちょっと美国! なによこれ!?」

織莉子「あ……! ごめんなさい、片付け忘れていたわ。見なかったことにしてくれる?」


 ……キッチンのほうを見ると、その元凶が置いてあった。

 放置されたままの、歪に凹んだスポンジケーキのような何かだ。ついでに美国も慌てはじめていた。


小巻「さては手作りに失敗して急遽買ってきたのね……?」

織莉子「ええ…… 慣れないことはするものじゃないわね」

マミ「ま、まあそんな時もあるわよ」

小巻「マミも失敗なんてするの? いつも下手な店より上手く作ってるじゃない」


 これのおかげでさらに空気は緩んだ気がした。あたしも美国のこんな失態見られるとは思ってなかった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
936Res/628.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice