【まどマギ】小巻「見滝原中に転入したわ」【安価あり】
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◆xjSC8AOvWI
[saga]
2021/08/23(月) 23:38:45.66 ID:WrPWt3AP0
たとえもう学校が変わって関係なくても、知り合いが魔法少女になるとかもう嫌。
こいつが魔法少女になんかなったらむしろ関係ができちゃうし。
考えただけでも腹がたった。
小巻「……いい? さっきアンタを襲ったのは魔女っていうバケモノなのよ!」
小巻「魔女は人を襲うしすっごい迷惑な存在よ! あたしはそいつらを狩る……魔法――」
QB「『魔法少女』だよ。なんでいつもそこで詰まるんだろうね……?」
小巻「うるさい! 中三にもなって魔法少女なんて、恥ずかしくて口に出来ないのよ! 同業者だけの場ならまだしも!」
美国は首をかしげて見ている。その視線がムカつく。
小巻「とにかく、魔法少女になろうとか絶対にやめときなさい。恥ずかしいし危ないし同業者ったって変なヤツもいるんだからね」
小巻「で、アンタは何しにきたの? こいつの契約勧誘?」
QB「いや、違うよ。少し落ち着いてくれ」
小巻「え」
カップを手にして口に運ぶ。……その手にも当然指輪もない。あるわけない。魔法少女じゃないんだから。
QB「魔法少女は誰でもなれるものじゃない。ボクのことが見える、素質のある少女じゃないと契約できないよ」
小巻「……なんだ。心配して損した」
あれ? じゃあ今までの下り、こいつには全部あたしが何もないところに向かって一人芝居続けてたように見えてるってこと?
さっき首をかしげてたのもキュゥべえのことが見えてなかったからだ。
…………一気に恥ずかしくなった。テーブルを全力で叩くと、美国は肩を揺らした。
小巻「美国!! 今の忘れなさい!!!」
小巻「ああ、でも前半は忘れなくていいから! そうやってウジウジしてるとひっどい危ない目に遭って死ぬかもしれないのよ!」
織莉子「……なんだかわからないけど、心配してくれてるのよね? ありがとう」
小巻「うるさい!」
二人でカフェを出た。
外に出てみると、すでに日が落ちかけていた。
小巻「あーあ、アンタのせいで今日の予定丸つぶれよ……」
織莉子「ごめんなさいね? 改めて礼を言うわ。小巻さんのおかげで助かったみたいだから」
……陰気くさい顔、やっぱりまだ直ってない。
これはあれか、バカは死なないと治らないってやつか。でも死んだら手遅れだ。
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