【まどマギ】小巻「見滝原中に転入したわ」【安価あり】
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140: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/08/15(日) 21:47:16.43 ID:BQ6SUKXw0



 ――――放課後になると、キリカにつれられて屋上に向かった。

 何か話したいことがあるらしい。


 前にもこいつとはここで会ったことがあった。その時のことがちょっと浮かんだ。


小巻「どうしたの? こんなところまで来て」

キリカ「小巻にはちょっと話しておこうと思って……」


 またしょーもなさそうな悩みの続きだろうか。もうどうでもいいみたいな口ぶりだったけど。

 キリカの言葉の続きを待つ。


キリカ「私さ、契約する前の記憶がないんだ」

小巻「はあ!?」

キリカ「正確には、『契約する前の自分』……の」


 記憶喪失、だったら一大事だけどそうでもないらしい。

 それならここまで変わらず生活できていないだろうし。いや、本人にとっては変わるのか。


小巻「どういうこと?」

キリカ「私の願い事、『違う自分になりたい』って願ったらしいんだけど、そのせいか覚えてないこと多くてさ」

キリカ「何を思って契約したのかもわかんないし……キュゥべえに聞いても自分で願ったんだからって、全然とりあってくれなくてムカつくし」

小巻「……まああいつはちょっと融通聞かないとこはありそうよね」

キリカ「それでイライラしてたんだよね。……昨日も」


 一応、襲ったのは思いつきでもその奥に理由はあったらしい。

 前の悩みは解決してたわけじゃなかった。

 あの時何に悩んでたのかは今となっては誰にもわからずじまいで、そこに新しい悩みが取って代わってきたってこと。


キリカ「一応喧嘩売るんだから、反撃されて酷い目に遭わされるかもって、そのくらいは考えてはいたんだよ?」

キリカ「……でも、無意識のうちに、もう死んでもいいやって思ってたのかな?」

キリカ「なんか、私だけおこちゃまみたいでカッコ悪くってもう嫌になる……今の自分だって好きにはなれない」



 ふてくされたような不機嫌さは、自分に向けて――か。

 契約する前のこいつなんてこの学校に来て日の浅いあたしが詳しいわけないし、その時の心情なんて更にわからないけど。



1いつから契約してたの?
2マミには言わないの?
3自由安価

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