【ウマ娘】小さなトレーナーと白い奇跡【みどりのマキバオー 】
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70: ◆3OwI56KSYQ
2021/08/08(日) 00:33:50.69 ID:OS/CCdyu0
あの日、並んでゴールを駆け抜けた二人は揃って故障。怪我の程度は違えども、これまで限界を超えて酷使してきた二人の足はもう二度とレース復帰は出来ないと宣告されていた。実質、あのレースが二人にとって全力で臨めた最後の勝負だった。

「あーあ、勝ちたかったなぁ〜」

 松葉杖を立てかけ、マックイーンの横にある椅子へと座ったテイオーは天井を見上げながら大きく伸びをしながらそう呟いた。

「それはこちらも同じですわ」

 あの時、写真判定での二人の結果は同着。己の全てを賭して全力を出し切ったレースで絶対勝ちたかった相手との試合で互いに優劣を決めれなかったのだ。そしてもう二人に再戦の機会は訪れないという現実。しかし、意外にも二人はこの結果を受け入れていた。寧ろどこか誇らしく、心は充実感で満ちていた。


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