【ウマ娘】小さなトレーナーと白い奇跡【みどりのマキバオー 】
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5: ◆Nsqe9nXw7g
2021/08/07(土) 23:08:16.64 ID:H/R4DuwY0
「な、なんだてめぇは!? 人間か? いや、その耳と尻尾はまるで馬じゃねぇか」

「まぁ珍しい。喋るネズミさんだなんて」

 好奇の眼差しを向けて手を伸ばしてきた少女に背を向け、ネズミは一目散に走った。

「あっ、お待ちになって!」

「へっ、捕まるかよ! あいつ以外に森の中で俺様の瞬足に追い付けた奴なんて??」
 
 遁走しながらそう言いかけた瞬間、ネズミの頭に再び鋭い痛みが走る。

(あいつ? あいつって、誰だ?)

 余計なことを考えず、今は逃げることが最優先。背後からはゆっくりだが落ち葉を踏み締める音が聞こえる。間違いなくこちらを追ってきている証拠だ。ネズミが更に加速するべく二足歩行から四足歩行へと移行したその時、大きく倒れ込むような音が聞こえた。

「な、なんだ? もしかしてぶっ倒れやがったのか?」

 おそるおそる戻ってみると。先程出会ったウマの特徴を有した少女は左足を押さえ、整った顔を悲痛に歪めながら地面に疼くまっていた。

「な、なぁ嬢ちゃん、あんたもしかして足を痛めてんのか?」

「これくらい……どうってことありませんわ」

「その苦しみ方は普通じゃねぇだろ。ちょいと待ってろ。今誰か呼んできてやる」


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