野原しんのすけ「僕が……オラが風間くんを救ってやるゾ」風間トオル「えっ……?」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2021/08/01(日) 20:33:16.71 ID:fWK0a0/zO
「風間、いま戻った」
「しんのすけ!」

しんのすけは疲れた顔をして帰還した。
いろいろ言いたいことを全て飲み込む。
言っても仕方ない。それより仲間のことだ。

「マサオくんとボーちゃんは……?」
「彼らはよくやってくれた」
「しんのすけ……?」

ゾクリと、戦慄する。聞くのが、怖かった。

「彼らのおかげで、被害は最小限に済んだ」
「最、小限……?」
「ああ。彼らの犠牲を無駄にするな、風間」

何を言っている。犠牲とはどういう意味だ。

「あの2人を、助けなかったのか……?」

呆然として訊ねるとしんのすけは首を傾げ。

「僕たちは、助ける側の人間だろう?」

息が詰まる。人間とはなんだ。人間ならば。

「お前なら! 僕が作ったあのロボなら! マサオくんとボーちゃんを助けられた筈だ!!」
「しかし、それは不公平だろう」
「なに、を……?」
「僕たちが血を流さずに、現地の人々にだけ血を流させるのは、些かズルくないか?」

誰だ。お前は。お前はしんのすけじゃない。


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