武内P(これは……脅迫状?)文香(あれは……ラブレター!?)
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◆SbXzuGhlwpak
[sage]
2021/07/31(土) 08:37:16.59 ID:4GdQHix00
武内P(しかし知らなかったとはいえ、鷺沢さんの前でBLを否定するようなことを言って傷つけてしまいました)
武内P(ここはちゃんと、許せないのは脅迫状でありBLではないとしっかりと伝えなければ)
文香「兄さま……良いの、ですか? 私は今のまま……(兄さまを女として)好きなままで?」
武内P「鷺沢さんの不安はわかります。中には鷺沢さんの(BLへの)想いを好ましく思わない人もいるでしょう」
文香「……そうですね。多くの人は(未成年のアイドルが、年の離れたプロデューサーに想いを寄せることを)許してくれないでしょう」
武内P「大丈夫です。他の誰が何を言っても、私はその想いを尊重します」
文香「兄さま……?」
武内P「否定されれば涙を流すほどの大切な想いを……それほどの情熱を、あの穏やかな鷺沢さんが胸に秘めていたのです。どうしてそれを否定できましょうか」
武内P「最初こそ驚いてしまいましたが……私はそれ(BLへの熱い想いを)を、喜ばしく思います」
文香「に、兄さまッ!!」
ギュウッ
武内P「さ、鷺沢さん……?」
文香「兄さま……嬉しいです! 私……こんな(アイドルからプロデューサーへの)想いを抱えていていいのかと……何度も不安になって……でも、兄さまはそんな私を否定せずに……それどころか、喜んでくれて……まるで、夢みたいです」
武内P「……もう大丈夫です。不安に思う必要はありません」
武内P(その華奢な体で、どれだけの不安を抱えていたのでしょうか。感極まった様子で私に抱きつく鷺沢さんに、今だけはと肩に手を置きます)
文香「兄さま……好きです。愛してます!」
武内P「はい。気づくのが遅れてしまい……一人でこんなにも大きな不安を抱えさせてしまい、申し訳ありませんでした」
文香「いいんですよね? 兄さま」
武内P「はい、もちろんで…………ッ!!?」
武内P(鷺沢さんの問いかけに応えたと同時でした。背中に回されていた鷺沢さんの手が、私の首にあてられ前へと倒そうとします。突然のことに驚く私に、さらなる衝撃が待ち構えていました)
武内P(私の胸に顔をうずめて泣いていた鷺沢さんが、目と鼻の距離で私を見上げています。涙で濡れていた蒼い宝石のような瞳は、今は歓喜の光を湛《たた》え私の視線を吸い寄せる)
武内P(吸い寄せられるがままに、たおやかに手繰《たぐ》り寄せられるままに、私と鷺沢さんとの間にあった距離が零《ゼロ》となり――)
チュッ
武内P「……!?」
チュウッ
武内P「……!!?」
チュ、チュルウウウウゥ、チュッ
武内P「〜〜〜〜〜っっっ!!?」
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