あなた「血果て、羽根尽きるまで」
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25: ◆3m7fPOKMbo[sage saga]
2021/07/31(土) 10:26:07.63 ID:dufJE7X/0
愛「ごめんね、こんな時間に」

あなた「気にしないでいいさ、美里さんに大事無くて良かった」

あなた(午前四時半、明るくなりだした空が照らす道路を、バイクで走っていく)

あなた(愛ちゃん家に泊まる日に訪ねてきた美里さんがまさか倒れるとは誰が予想したか、そんなの予想できるか)

愛「おおー、太陽が昇ってきたよ」

あなた「このまま、もうちょい足を延ばしてみようか。そうだな、日曜日の学校というのも面白いかもね」

愛「朝練する部活の人だってまだ来てない位の時間だよー」

あなた「だろうね。だから愛ちゃん、二人きりの学校を眺めるデートだぜ」

愛「あはははっ! とても部長さんの方が彼氏役には見えないなぁ」

あなた「小さいのは気にしてるんだけどねぇ」

愛「りなりーよりも小さいからね…お陰で掴まるのは大変」

あなた「おっと、それじゃもう少ししたら休憩しよう」


愛「いやー、ここから見ても虹ヶ咲学園、よく見えるねぇ」

あなた「東京都内でも有数の大きさだからね。ビル型校舎とはよくいったもの。それでいてグラウンドも整備されてるからさ」

愛「あ、夜明け」

あなた「綺麗だね」

愛「うん…明けない夜は無いよ」

あなた「確かに。祭りが終わった翌日の朝は寂しく思えるけれど、それでもその朝を迎える価値があるから祭りが終わるのさ」

愛「ああー、わかるわかる。愛さんも、楽しい時間は終わりがあるから楽しいって思う。楽しい時間が長く続くのはいいけれど、永遠だったら一つの楽しいは飽きちゃうよ」

あなた「だろうね。意外とその事に、気付かない時もあるかもね」

愛「?」

あなた「アイスマテ茶は旨い」

愛「だよね! 脂っこい食事にも合うんだってさ」

あなた「マジか、常飲するわ。私、そういう食生活してる時あるから」

愛「部長さん、健康に気を遣おう」

『昨日を変えられない今日の価値』


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