【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」スペ「2スレ目です!」【安価】
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920: ◆FaqptSLluw[sage saga]
2021/09/01(水) 02:24:03.92 ID:FgCx/5jm0
トレーナー「……迷子?」

リョテイ「ああ、アンタは迷子だ。それもドが付くほどの、な」

トレーナー「……馬鹿にしているのなら、今すぐに帰ってくれ」

トレーナー「難しいことは言ってない。簡単なことだ。君はここで踵を返し、太陽に向かって歩けばいい」

トレーナー「早く帰って――」

リョテイ「――そう言って逃げるつもりか?」

リョテイ「アンタは迷子だ。強い後悔を抱えて歩いている。その後悔を拭いたいけど、ぬぐえない」

リョテイ「その方法を知らない。どんな道を歩けばいいかわからない、子供――いや、大人だよ」

リョテイ「そしてアンタは逃げ出した。誰かを理解することを」

リョテイ「その結果がこれじゃないのか? 誰からも仔細を聞かれにくいように殻を作って事情とかなんとか嘯きやがって」

リョテイ「失礼にもほどがあるってモンだろ、こっちはアンタのことを理解しようとしているのに、アンタはこちらのことを理解することもなく、理解させる気もない」

リョテイ「その上なんだ? ”俺はお前たちのトレーナーです”?」

リョテイ「ふざけるのも大概にしろよ玉無しが」

リョテイ「これだからアンタみたいな大人ぶった人間は嫌いなんだ。私がアンタをトレーナーとして認めたのは――アンタが私の浪漫を認めてくれる、遊び心溢れる”オトナ”だったからだ」

リョテイ「くだらねぇ……。で、玉無し。何か言い返せよ」

リョテイ「そろそろ言いたいことの一つや二つ、出てきたんじゃねぇか? ん?」

トレーナー「……」

トレーナー「……お前に」

トレーナー「お前に何がわかる」

トレーナー「何か一つでも大きなことを失ったことがないお前に、一体何が解る?」

トレーナー「……例えばお前の脚が折れた時のことを考えろ。……例えばお前の両親が死んだときのことを考えろ。……例えばお前の浪漫が潰えた時のことを考えろ」

トレーナー「想像がつくかよ、お前に――この絶望が!」

トレーナー「いいか、よく聞け、この際だからお前に一つ教えてやる」

トレーナー「相互理解なんて真の意味で出来やしないんだよ、お互いの脳を混ぜ合うような時間しか、理解を形作ることは出来ないんだよ」

トレーナー「――その理解を失ったうえで、理解を説かれる?」

トレーナー「拷問だよ、キンイロリョテイ」

トレーナー「お前は俺のことを糾弾して、なんなら立ち直らせたいのかもしれない」

トレーナー「……でも無理だ。お前が俺のことを理解することは出来ない。まして、俺がお前のことを理解することも」

トレーナー「ああ、そうともさ――。俺がお前に持ち掛けたのは信頼とか理解じゃない」

トレーナー「――利益だ。そうだろ、キンイロリョテイ」

キンイロリョテイ「……」

キンイロリョテイ「アンタさ、自分で気づいてないみたいだから教えてやるよ」

キンイロリョテイ「――嘘つくとき、アンタ、手とか足が固まってるぜ」

キンイロリョテイ「何が嘘か本音か、私はもう理解できてるんだよ。アンタは理解させてないつもりかもしれないがな」

キンイロリョテイ「もう、お前の地雷がなんなのかも知ってんだ、こちとらよ」

キンイロリョテイ「あえて触れてないだけだとそろそろ気付けよ。触れてやってもいい所を、あえてお前から言わせる意味を考えろ」

キンイロリョテイ「……全ての言葉を撤回する気はないが、謝罪はするぜ。ただ――」

キンイロリョテイ「ただ、これが私の本音で、ラストワードだ。良く考えろよ、トレーナー」

キンイロリョテイ「頼むぜ」





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