【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」スペ「2スレ目です!」【安価】
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◆FaqptSLluw
[sage saga]
2021/08/29(日) 00:59:31.94 ID:PyS3IW5H0
「キンイロリョテイ、君は君が思っている以上に――強い」
「突然なんだよ、気持ち悪いな……」
「だが、君は君が思っている以上に――弱い」
「喧嘩売ってんのか?」
あんまりな言葉に、俺は思わず肩を落とす。
時刻は夕方の4時。授業が終了し、トレーニングに差し掛かる前。
俺はキンイロリョテイを捕まえて、トレーナー室で事前説明を行おうとしていた。
と言うのも、これから行うトレーニングは特殊なものであり、説明が必須なものだったからだ。……まして、我流で練習を重ねてきた彼女には。
「君は、俺がレースの後に指摘した問題点を覚えているか」
「……ちぐはぐって話か?」
俺は頷く。
……キンイロリョテイの走りに見えた不安定性。それは看過できるものではない。
彼女の脚質は先行に大きな適性がある……と、俺の【眼】は告げている。
だが、彼女の走法――固有スキルは、追込の時にのみ発動するものだ。
脚質は先天的なものもあるが、後天的に鍛えられた結果伸びることもある。
そして恐らく、彼女の脚質は――後天的に鍛えられたもので。
「キンイロリョテイ、はっきり言えば――君が追い求める浪漫を求めるならば、追込にシフトしたほうが良い」
「追込だ……?」
「ああ。君の中盤から後半にかけて強く差す脚は、序中盤でスタミナを求められる先行策とはあまり相性がよくない」
怪訝な表情を浮かべながらも、特に言い返してこないのは……おそらく本人にも自覚がある、という事なのだろう。
そもそも彼女ほどのポテンシャルを秘めているウマ娘を他のトレーナーが放っておくとも考えづらい。
……俺は数値的に彼女のことを評価できるからこそスカウトした。だが、他のトレーナーはそうともいかない。
彼女には申し訳ないが――先行策を採るウマ娘であれば、彼女よりも強力な子はいる。
そちらに目移りするのも、理解できる話だ。
「というわけで、これから君には――君に適した脚質を伸ばすトレーニングを課すことになる」
「……。話が見えてきた。トレーナーが殺人的なトレーニングを考案してたのは、全て私の浪漫の為ってワケだな」
「……まぁそうだな」
「ふぅん……」
キンイロリョテイがそっぽを向いて、毛先を指で巻き始めた。
何か気に障ることを言ってしまったのだろうか。
「……ま、特に異存はない。始めるなら始めるとしよう」
「キンイロリョテイがそれでいいのならば」
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▼[地に閃く黄金の旅程]
Chapter1.未だ見えぬ黄金色[1/5]
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