【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」スペ「2スレ目です!」【安価】
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◆FaqptSLluw
[sage saga]
2021/08/26(木) 00:10:01.95 ID:3i77LfTq0
「キチンと来るんだな」
「……るせぇ。トレーナーがああ言ったんだ。意味がないことじゃない、そうだろ」
「ああ、きちんと意味を汲み取ってくれたようで何よりだ、キンイロリョテイ」
小さく褒めれば、キンイロリョテイは耳をぴん、と立たせて驚いたような顔をした。
見れば小さく尻尾も揺れている。……ひょっとして嬉しいのだろうか。
小柄なのも相まって、少しだけ可愛らしく思えてくる。小動物みたいな?
「……アンタ、案外考えてること顔に出てるからな」
「そうか。気を付けるとしよう」
「ああ、そうしてくれ。――で、今日は何をするんだよ」
正直に「夕ご飯を一緒に食べよう」なんて言ったら、結局断られるだろうし。
「兎にも角にも付いてきてくれ。怪しいことをするわけじゃない」
「――っ! あ、妖しいことってなんだよ……!」
ぴくりと震えて、キンイロリョテイは声をあげた。
「は? ……そりゃ、あれだ。犯罪行為だよ」
「犯罪やる奴は口をそろえて”やらない”って言うんだよ……!」
「論理的に俺が勝てないからやめような。君、何をそんなに怖がってるんだよ」
「だって、男って暗がりに連れ込んで……するんだろ?」
「は?」
思わず、冷えた声が出た。
年端もいかない少女に対してそれを行うことを想像して、嫌な気持ちになったわけじゃない。
……何というか、そう思われてしまったのが、マヤノに申し訳なくて。
その感情がつい漏れ出して、声に出てしまった。
「……ごめん、言いすぎた」
「どうして謝るんだ。君の指摘は正しい」
「じゃあどうしてアンタ……今にも死にそうな顔してんだよ」
言われて、顔を触る。
……眉は下がるところまで下がって、口は真一文字に結ばれている。
彼女の言う通り、どうやら知らず知らずのうちに表情が変わってしまっていたようだ。
あわてて表情を直せば、キンイロリョテイは静かに俺のことを見ていた。
「”感じ悪いのは……あいにく事情があってそうなってるだけだ”だったか」
「………」
「何があったかは聞かないが……アンタ、その顔でうろつくなよ。捕まりでもしたら迷惑だ」
ああ、と吐いた声は、小さく響いた。
お互いが口を閉ざし、何も言えない空気が漂う。
……そんな時、ふと、俺の腹の虫が鳴った。
「……飯、行こうか」
「……。飯食いに行くなら初めから素直に言っとけよ」
「……。次からはそうする」
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