【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」スペ「2スレ目です!」【安価】
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185: ◆FaqptSLluw[sage saga]
2021/07/29(木) 22:39:03.68 ID:jBCEyuIH0

トレーナー「……君は、君は忘れていたんじゃないか」

トレーナー「いや、忘れていたというか――敢えて見ないようにしていた」

マヤノ「トレーナー、ちゃん?」

トレーナー「マヤノはさ、俺を失うことが怖いんだな」

マヤノ「そんなの……そんなの当たり前だよ! トレーナーちゃんなしじゃここまで来れなかった! トレーナーちゃんがいなきゃ、飛べる空も飛べなくなっちゃったんだよ、マヤ……」

トレーナー「それは違う、大きな勘違いだ」

トレーナー「君は俺がいなくても飛べた。きっと、飛べたはずなんだ。今もそうだ」

トレーナー「何故なら君の翼は俺なんかじゃない、君の翼は君自身のものだった」

トレーナー「……はっきり言おう。マヤノ、君のそれは、執着心なんだよ」

トレーナー「何かを失う怖さが、君の翼を封じ込めた。そしてその怖さは、君の心から拭われることはない」

マヤノ「……」

トレーナー「だから。マヤノが持つ……俺が刺激した執着心を支配する感情が必要だった」

トレーナー「俺が、君の心を大きな感情で支配したように」

トレーナー「それが――俺の見つけた答えだよ、マヤノ」

トレーナー「マヤノ。今一度聞きたいんだ、君に」

トレーナー「……君が、飛ぶ理由ってなんだ?」

トレーナー「君が――マヤノがナリタブライアンに勝ちたい理由は、何だった?」

マヤノ「マヤの……マヤがブライアンさんに勝ちたい理由?」

トレーナー「そうだ」

マヤノ「負けたくなかった理由……それは、それは……」

マヤノ「キラキラしたかったから……」

マヤノ「そう、ブライアンさんよりも大きなキラキラになりたいって――」

トレーナー「……そうだ。あの日――メイクデビューの前、ナリタブライアンのレースを見たマヤノはそう言った」

トレーナー「マヤノの今の目標は、違うのか?」

マヤノ「……だって。だって……」

マヤノ「負けたくないって思ったのは、確かにブライアンさんがきっかけだったよ……?」

マヤノ「でもね、トレーナーちゃん……。マヤはブライアンさんに負けるよりも、もっと嫌なことが、トレーナーちゃんと2度と会えなくなるってことだったんだよ……」

マヤノ「……前に言ったよね、”ウマ娘にとってのトレーナー”についての話」

マヤノ「だから、マヤは――自分の唯一の味方を失いたくないって思ってただけ、なんだよ」

マヤノ「トレーナーちゃんは……マヤがトレーナーちゃんを信じてるってことにまで目を背けてるって……そう思ってるの?」

トレーナー「……」

トレーナー「俺は、君が信じているほどの人間じゃないって常に思ってる。だから、マヤノが信じてくれていることを。そして、マヤがそう言ってくれることが、すごく嬉しい」

トレーナー「でもな、マヤノ――」

トレーナー「俺は嫌なんだ。俺が大好きなマヤノが、俺のせいで正しく羽搏けないのは……」

トレーナー「……でも、マヤノの気持ちもわかる。だからこうしよう」

トレーナー「――ナリタブライアンの走りを見て、少し考えてくれないか」

マヤノ「ブライアンさんの走りを……?」

トレーナー「そうだ。……君がその走りを見て何も思い浮かばなければ、君の言葉が正しかったってことだと思うから……」

トレーナー「少し、考えてみてくれ――」


―――

▼マヤノトップガンのやる気が下がった。
絶好調→普通




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