ジュン「そういうところだぞ、真紅」真紅「そういうところよ、ジュン」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2021/07/20(火) 22:29:57.20 ID:K4DOq/+3O
「ジュン……なんてこと」
「ど、どうした、真紅」
せっかくかわいいと褒めてやったのに、真紅はワナワナと震えて、そしてブチ切れた。
「どうしたもこうしたもないのだわ! 乙女の顔にソースが付いている事を指摘しないなんて! あなた一体どういうつもりなの!?」
「そ、そんなどうでもいいことで怒るなよ」
「どうでもいい!? これまで真面目な顔でずっとソースを付けていた私の気持ちがジュンにはわからないの!? 信じられないのだわ」
信じられないのはこっちだ。かわいくない。
「なんだ、ソースだったのか」
「何よ、ソースに決まってるでしょ」
「僕はてっきりうんこかと思っててさ。だからずっと指摘するかどうか迷ってたんだよ」
「う、うんこは食べ物じゃないのだわ!!」
「フハッ!」
かわいい顔をしてうんこと口走った真紅をローゼンはアリスとお認めにはならないだろうが、僕好みの人形であることは確かだった。
「フハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「ひ、酷いのだわ。こんな屈辱初めてよ」
愉悦を哄笑に変換してやると真紅が泣いた。
「ふぅ……なんだ真紅。泣いているのか?」
「ぐすっ……だ、誰のせいだと思って……!」
「そんなに泣くほど、嬉しかったのか?」
「……わかっているなら、黙ってなさい」
そう言ってそっぽを向く真紅は心の底から。
「かわいいよ」
「……ありがと」
今だけは僕のかわいいお人形を抱きしめた。
「ジュン……最高のデザートなのだわ」
「たらふくハンバーグを食べただろう」
「私はローゼンメイデン。別腹乙女よ」
減らず口もここまでくると、かわいかった。
【別腹乙女】
FIN
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