エルシィ「私だけが望むセカイ」
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123:名無しNIPPER[saga]
2021/08/11(水) 13:52:53.24 ID:Q8rX6ddt0
ブルルル

「…」

桂馬「おい、いい加減話せよ」

桂馬「ていうか放せ」

桂馬「誘拐だか拉致だか知らんがこんな事してただで済むと思ってないだろうな?」

桂馬「僕なんかじゃなくてそこら辺に居る現実女でも攫っておけ」

「…すみませんね、何せ私もみじマークですから」

「頭が会話の方に向いて事故でも起こしようものなら色んな意味で私破滅してしまいますので」

桂馬「えぇ…」

「もうすぐ運転しながらでもゆっくり話せる所は行けるのでそれまで我慢してください、桂馬君」

桂馬「…あんた、僕の名前…いや僕の事自体知ってるのか?」

「当然です、忘れられる訳がありません」

「あなたにはしても返し切れない恩がありますからね」

「まだ混乱してるでしょうし詳しく話す時間も無いですが…」

「今は2つだけ言うので、それだけは信じて下さい」

桂馬「…?」

「まず第一に私…いや、私達は貴方の味方です」

「次にエルシィさん」

「あなたの妹さんはあなたの味方です」

桂馬「……はぁ」

桂馬「それなら何1つ困る事は無い気がするが」

「正確に言えば…」

「エルシィさんはあなただけの味方です」クルッ

桂馬「…何が言いたい?」

「…」

桂馬「……なんだよ、それ」

桂馬「それはアレだよな?自分の言葉を信じろっていうのが最初のお願いで最後のはジョークかなんかのとんちって解釈でいいよな?はは…」

「恐らく、桂馬君なら何かそれを決定づけるものを掴んでいる筈です」

桂馬「いや…確かに」

桂馬「さっきはちょっと様子がおかしかったが…」

桂馬「でも……そんな」

「…焦る必要はありません」

「まだ君には考える余地がある」

「今すぐ受け入れろとは言いませんが頭の片隅のゴミ箱の中にでも入れておいてください」

桂馬「入れたら消えちゃうだろ」

「ゴミ箱に入れてもゴミは消えませんよ」

「貴方は重度の潔癖症だ」

「嫌な汚れはすぐに消したがっている」

桂馬「……」


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