花陽「シンデレラ」
1- 20
3:名無しNIPPER
2021/07/07(水) 06:15:08.13 ID:aRwz879jo
 その先の言葉はあやふやにしか覚えていない。たぶん、わたしにとってどうでもよかったのだろう。あるいは、幼少の記憶だから過ぎてしまったのかどちらか。どっちもかもしれない。忘れちゃったけど。

 十何年前の記憶だろう。本当に、本当に昔のことだ。
 うんとあの頃より大きくなった背を張るように伸びをする。
 ぽきぽき、と固まった筋肉が解れる音。しゃらり、同じ重たいレースたちが行き場を無くして地面に落ちる音、音。さざめき、水の音。空の音。鳥の音。夕暮れの人達の音。わたしを見て怪訝そうにする人の、音。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
12Res/5.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice