830: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/22(土) 18:53:17.20 ID:7SptLiMdo
ざわざわと病室の外の廊下から騒がしい声が聞こえてきた。
その声の数は二人三人とかじゃなく一〇人近い数はいる。
男の声や女の声。大人の声や子供の声。
様々な声色の集団が徐々にこの病室へと近づいてきて、ドアの前へでそれが止まった。
ガラララッ! と勢いよくドアが開かれた。
打ち止め「来たよーアワキお姉ちゃーん!! ってミサカはミサカは行きつけの飲み屋に入る常連さんみたいに入室してみたり!」
同居人である打ち止めが勢いよく部屋に入ってきた。
黄泉川「打ち止め、なんでお前の口から飲み屋とか常連さんっていう単語が出てくるじゃんよ?」
芳川「いや、それより先に病院なんだから静かにしろ、って注意すべきよ。愛穂」
それを追うように、同居人の黄泉川が抜けたツッコミしながら入室し、隣の同居人である芳川桔梗がそれを諭す。
青ピ「おっじゃまっしまーす!! おっ、姉さん髪下ろしてんやん!! エッろごふっ!?」
吹寄「うるさいわよこの馬鹿者が!!」
姫神「吹寄さんも。十分うるさい」
いつもと違う結標淡希を見て興奮を覚えているクラスメイトの青髪ピアスが、同じくクラスメイトの吹寄制理のゲンコツを喰らい床に沈んだ。
そのやり取りを同じくクラスメイトの姫神秋沙が冷めた目で見る。
土御門「ところでカミやんは、なーんで病院の中なのに頭から血を流しているんだにゃー?」
上条「シスターとは名ばかりのモンスターに噛みつかれ――」
禁書「何か言ったかな? とうま」
同じくクラスメイトの土御門元春と上条当麻が適当な会話をしながら入室してくる。
その後ろをオマケのように付いてくるインデックスはクラスメイトではないが、友人ということにしておこう。
結標「…………」
結標淡希は入ってきた大勢の人たちを前にぽかんとしていた。
その様子を見て、一方通行は口の端を尖らせる。
一方通行「俺なンかより百倍面倒臭せェヤツらの相手をしないといけねェってことなンだぜ?」
結標が一方通行を見る。
彼女の顔が呆然とした表情から、自信に溢れたような笑顔へと変わる。
結標「――上等よ」
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