結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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472: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/11/20(土) 23:01:09.64 ID:TJ4tDQ6ko


結標「……そうだ。貴方に一つ言っておきたいことがあったんだった」

一方通行「あン? ウィンドウショッピングのアレコレか?」

結標「それはもういいわ」

一方通行「あっそ。で、何だよ?」

結標「観覧車の中で記憶喪失の原因は貴方ってことは、すでに知っていたっていう話したじゃない?」

一方通行「ああ。木原のクソに教えてもらったっつゥヤツだろ?」

結標「そう。でもね、実はそれは違うのよね」

一方通行「どォいうことだ?」

結標「その話をされるはるか前から知っていた、いや、知っていたという表現は違うかしらね」


結標「記憶喪失の原因は貴方じゃないかなって、薄々思っていたのよ。ずっと」


一方通行「……ソイツは素敵で愉快なイカれた話だなァオイ」

結標「まあ、あくまでそうじゃないかなっていう推測でしかなかったから、確信を得たのはその日の出来事でだから知ったのは最近ってことになるのかな?」

一方通行「ほォ。いつからそンな推測が出てきていたのか、是非とも知りたいモンだ」

結標「……最初から」

一方通行「は? ナニ言ってンだオマエ」

結標「最初からよ。正確に言うなら初めて会った日から」

一方通行「……どォいうことだ?」

結標「だって貴方、私が来た初日の夕食のときに言いかけてたじゃない。その鼻を折ったのは正真正銘自分だって」

一方通行「……たしかに。そォいやそォだったな」

結標「だから何となーくコイツが記憶喪失の原因なのかな、って思ってたわけよ。表には出さなかったけど」

一方通行「そォか……いや、おかしいだろ?」

結標「何が?」

一方通行「その話が本当ならよォ、オマエは今まで記憶を奪った張本人かもしれねェヤツと生活を共にしてたっつゥことになるンだが」

結標「たしかにそうね」

一方通行「そンなクソみてェな状況で、最終的に俺のことが好きだとか抜かしやがるよォになるなンて、どォ考えたっておかしいだろ?」

結標「おかしくはないわよ」

一方通行「ハァ?」

結標「なぜなら貴方が、自分から記憶を、さらに言うなら命を奪うためにチカラを振るったりするような、残虐非道な人間じゃないってわかったからよ」

一方通行「…………」

結標「面倒臭がり屋でぶっきらぼうだけど、意外と面倒見は良くて、変なところで一生懸命で」

結標「居候生活始まって間もないくらいのときから、そんな人じゃないかってなんとなく思ってた気がするわ」

一方通行「ケッ、めでてェ頭してンなオマエ。内心ナニ思っているのかわかったモンじゃねェっつゥのに」

結標「でも間違ってはなかったでしょ?」

一方通行「チッ、……で、オマエは一体何が言いたいンだ?」

結標「何って?」





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