結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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382: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/10/15(金) 20:43:38.93 ID:5KotB6GBo


吹寄「というか結標さん? さっきアクセラにあんなにぼーっとするなって文句言ってたのに、今度はあなたがそんなにふうになるのはどうかと思うわよ?」

結標「ご、ごめんなさい……」

姫神「やっぱり。アクセラ君のことが気になっているの?」

結標「べ、別にあんなヤツのことなんか何とも思ってないわよ!」

姫神「そんなツンデレの。テンプレートみたいなこと言われても。説得力ゼロ」

結標「うっ……」


吹寄「結標さん? たしかにあなたがアクセラへ言ったことは正しいとは思うし、彼の行動にちょっと問題があったのもの事実よ?」

吹寄「だけど、このままケンカ別れした状態であんなヤツ知らない、って態度を貫こうとするのはあたしは正しいとは思わない」

吹寄「本当にあなたがそれでいいと思っているならそうすればいいと思うけど、少しでも違うと思っているならこの状況は今すぐやめたほうがいいわ」

吹寄「こういうのは時間が立つと変にこじらせてしまうかもしれないから。下手したら一生こんな状況になってしまうかも」


結標「…………」

吹寄「……まあこんなこと言われても、今すぐそうしますってできないのもわかってるつもりよ? けど、そういうふうになるかもしれないってことだけは――」

結標「…………」ジワッ

姫神「あっ。泣いた」

吹寄「えっ!?」


結標「……や、やっぱり私……ぐすっ、い、言い過ぎだったわよね? わ、私、えぐっ、きら、嫌われちゃったよねぇっ……?」グスン


吹寄「説得したあたしが言うのも何だけど、折れるの早っ!? まだ別れて一時間くらいしか経ってないわよ!?」

姫神「まあ。さっき言ったように。下手に長引くとろくなことないから。早いに越したことはない」

結標「あ、アイツって強がりだから……、体調悪くても絶対にそういうの言わないヤツって、ずずっ、わ、わかってたはずなのにぃ……」

姫神「さっきまで。体調悪くても。治ったって言っているなら体調いいフリすべき。って言ってたのは何だったのか……」

結標「わ、わ、私……ど、どうすれば……」エグッ

吹寄「……まあ、言い過ぎたってことを謝ればいいと思うわ。アクセラからは絶対に謝ってきそうにないからこっちから先にね」

結標「な、なるほど」

吹寄「いや、待てよ?」

結標「?」





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