結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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277: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/09/17(金) 23:18:51.11 ID:H6pEj9I5o


美琴「(ちょ、ちょっと一方通行ぁ!? アンタ何でこんなところで女装してんのよ!? も、もしかして私のせいで女装癖に目覚めて――)」

一方通行「(ンなわけねェだろ殺すぞオマエ! こちらとら罰ゲームでクソみてェな服着せられてンだよ!)」

美琴「(あー、なるほど。それでその状態で婚后さんたちに会っちゃって仕方無しに『鈴科百合子』になったってわけね。……よかった、私のせいじゃなくて)」ホッ

一方通行「(まァ、そもそもオマエが『鈴科百合子』なンておぞましいモン生み出さなきゃ、こンなことにはならなかったンだがな)」


佐天「御坂さん御坂さん! その人誰なんですか!? あたしたちにも紹介してくださいよ!」

美琴「えっ? え、ええ、ええっとこちら鈴科百合子さん。ちょっとした知り合いよ」

初春「初春飾利です! よろしくおねがいします」

佐天「佐天涙子でーす!」

黒子「…………」

美琴「……? どうかしたの黒子?」

黒子「いえ、どこかで見たようなお姿だと思いまして……はて、どこでしたっけ?」

一方通行「ッ!?」

美琴(そ、そういえば初詣のときに『一方通行』の姿でこの子たちと会ってたんだっけ!? すっかり忘れてたやばい!!)

佐天「うーん、言われてみればなんかそんな気がしないこともないような気がするなー」

初春「それするのかしないのかどっちですか? まあたしかに私もなんか引っかかってる気がするんですよねー」

婚后「あら? 貴女たち鈴科さんと知り合いでしたの?」

黒子「いえ、そういうわけじゃないんですが……ふむ」ジロッ

美琴「あ、あははー、多分気のせいよ気のせい」アセッ

一方通行「そォだ。俺はオマエらのことなンて知らねェからな。気のせいだ白井」

黒子「……うん? どうしてわたくしの名字を知っているんでしょうか? わたくしはまだ自己紹介していないと思うんですけど」

一方通行「あっ」

美琴(ちょ、ちょっとなにやってんのこの馬鹿ッ!?)

黒子「どうしてわたくしの名字を知っているのですか? 鈴科百合子さん?」ジロッ

一方通行「……あ、アレだ。超電磁砲からオマエのことを聞いててよォ、それで知っててつい呼ンじまったンだ」

黒子「なるほど、たしかにそれはありえますね」

美琴「ほっ」

黒子「変に疑った目を向けてしまって申し訳ございません。職業柄こういうことには敏感で……。あっ、紹介が遅れましたわね」

黒子「わたくしは常盤台中学一年で風紀委員(ジャッジメント)をさせていただいています、白井黒子と申します」

一方通行「おォ。よろしくよろしく」

黒子「ちなみに御坂美琴お姉さまとはルームメイトであり、将来を誓い合った仲ですのでお見知り置きを」

美琴「だからアンタは勝手に変なことを初対面の人に言うなッ!!」





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