187: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/08/20(金) 22:25:50.50 ID:9mCcFctro
同日 20:30
-第三学区・とある高級ホテル最上階フレンチレストラン-
垣根「ふぅ、なかなかうまかったな。さっきの肉料理」
海美「それはそうよ。どれだけランクの高い店だと思っているわけ」
垣根「まあでも量は少なかったな。もうちょっと欲しかった」
海美「何というか、その発想が貧乏人臭いわね。ここはそういう店じゃないのよ? わかってる?」
垣根「うっせーな、わかってるっつうの。ただ素直な感想を言っただけじゃねえか」
海美「思っていてもそれは言わないようにするのがマナーよ」
垣根「チッ、面倒臭せー店だなおい」
海美「……それで、何であなたは今日、その面倒臭い店で食事をしようなんて言い出したのかしら?」
垣根「あん? ああ、あれだよ。まず食事をしようって誘ったのは、これがホワイトデーのお返しっつーことだからだ」
海美「えっ、これがホワイトデーのお返しだったの?」
垣根「つか気付かなかったのかよお前」
海美「……言われてみれば、ここまでの行動すべて何をとってもあなたらしくない行い、たしかに気付くポイントはあったわね」
垣根「お前何か失礼なこと言ってんだろ?」
海美「別に。というか何でお返しが食事なわけ? 普通にプレゼントをくれればよかったんじゃない?」
垣根「はあ? お前、俺を誰だと思ってやがる。垣根帝督だぞ? 俺に常識的なホワイトデーなんて似合わねえ。っつーわけで食事に誘ったっつーわけだ」
海美「なるほどね。で、わざわざここを選んだ理由は?」
垣根「ま、それはあとで教えてやるよ。……そろそろだな」
海美「何?」
垣根「サプライズってヤツだ。窓の外を見やがれ」
海美「サプライズをサプライズって言ってやったら意味ないんじゃない?」
垣根「いいから見ろっつーに」
海美「はいはい、……!? こ、これは……!」
モブA「お、おい見てみろよ窓の外。何か巨大な真っ白な花火が上がっているぞ?」
モブB「てかあれって花火なの? 全然消える様子がないんですけど……?」
モブC「すごい……いろいろな形に次々と変化していく」
モブD「どういう原理なんだあれ?」
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