結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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138: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/08/13(金) 22:02:41.43 ID:d6Ws/u/Ao


同日 14:30

-黄泉川家・芳川の部屋-


一方通行「――つゥわけで、ホワイトデーってどォすりゃイインだ?」

芳川「……はぁ。まあ答えてあげてもいいんけど、一つ質問いい?」

一方通行「何だ?」

芳川「何でホワイトデーのことを私に聞くのよ? キミには上条君とか男の子のお友達がいるのでしょ? そっちに聞くのが普通じゃないかしら?」

一方通行「あァ? あンな馬鹿どもに聞いてどォするっつゥンだ。第一こンなモンで相談しよォモンなら絶対ェ舐めた態度取りやがる」

芳川「要するに、お友達に相談するのが恥ずかしいのね」

一方通行「そォじゃねェ。面倒臭せェことは避けるのは普通の考えだろォが」

芳川「はいはい、わかったわかったわ。で、何で私がその相談相手になったのかしら?」

一方通行「たまたまオマエだけがこの家に居たから」

芳川「……じゃあもし淡希が居た場合、そっちに行ってたのかしら?」

一方通行「そォなるな。まァでも、アイツは記憶喪失だからロクな情報引き出せねェかもしれねェな」

芳川「…………」

一方通行「どォした?」

芳川「いえ、私に相談しに来てよかったわね、って思って」

一方通行「……どォいう意味だ?」

芳川「さあね。で、ホワイトデーの何が聞きたいのかしら?」

一方通行「ホワイトデーで何をすりゃイイのかが分からねェ。いや、何となくプレゼントを送りゃイイのは分かるが……」

芳川「そこまでわかってるなら話が早いわね。バレンタインデーにもらったものに対するお返しがするのがホワイトデー。別名、お菓子会社の陰謀」

一方通行「面倒臭せェことしてくれやがったなァお菓子会社」

芳川「というか、キミはてっきりホワイトデーのこと知ってると思ってたのだけど」

一方通行「あァ?」

芳川「だってバレンタインで私がお返しをキミに要求した時、何の違和感もなく会話してたじゃない?」

一方通行「あー、アレはお返しなンて要求するなンざがめついヤツだな、って思っての発言だ。ホワイトデーのホの字も頭になかった」

芳川「あ、そう。まあいいわ、ということで私のお返しは学舎の園のあの店のチョコレートセットで」

一方通行「だから男の俺に入手困難なモン要求すンなっつーの」





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