結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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113: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/07/30(金) 22:53:08.59 ID:5PKNHSI4o


同日 同時刻

-第七学区・とあるビルの屋上-



上条「――いいぜ、テメェが何でも思い通りに出来るってなら、まずはその幻想をぶち殺す!」



バキン!!



魔術師「あべし!?」バタリ


上条「……ふう、やっと終わったか」

土御門「お疲れカミやーん!」

上条「これでよかったのか土御門?」

土御門「上出来上出来。これで術式は解除された。安心して日常生活を送ることが出来るぜい」

上条「ところで、こいつの行ってたすげえ魔術って、一体どんなヤツなんだ? 急にここに連れてこられたから聞いてなかったけど」

土御門「ああ、これは最近日本の魔術師によって作られた魔術でな。『またこの展開かよ前も同じの見たぞ?(テンプレストーリーズ)』っていう名前の魔術だ」

上条「……は? 何だって?」

土御門「だから『またこの展開かよ前も同じの見たぞ?(テンプレストーリーズ)』だ。要するに、漫画とかでよくあるような展開が実世界に及んでしまうっていう魔術なんだぜい」

上条「何か今まで見た魔術の中で一番しょぼそうな感じがするな」

土御門「ところがそうでもないぜい。世界の事象を捻じ曲げるなんて天使降臨レベルのパワーがないと出来ないからにゃー。夏休み中にあった『御使堕し(エンゼルフォール)』と同レベルだな」

上条「嘘くせー設定だな」

土御門「まあ、今回は簡易的な術式で、しかも照準もズレてたみたいだから、ハッキリとは言えないけどこの学園都市にいる誰か一人が、その影響を受けてたくらいで済んでるかもしれないにゃー」

上条「おいおい大丈夫なのかよ」

土御門「今のところとくに大きな事件が起きた、みたいなニュースが流れてないから大丈夫じゃないか?」

上条「楽観的だな。いいのかよそんなんで」

土御門「へーきへーき。まあ、いざとなったらカミやんがどうにかしてくれるだろ?」

上条「俺はそんな何でもできる人間じゃないっつーの。……ってか、さっきこの術式の照準がズレてたって言ってたよな? じゃあこいつは誰を狙ってどんな目的で魔術を使ったんだ?」

土御門「話によると、最近流行りの異世界転生ものに憧れて、自分を対象に魔術を使って異世界に行くつもりだったらしいぜい」

上条「あー、たしかに今じゃありがちな設定だな。つーか、そんなこと出来るなんてすげえ魔術だな……」

土御門「だから言っただろ? 『御使堕し(エンゼルフォール)』クラスだって」

上条「ああ、そりゃ納得だな」





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