結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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109: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/07/30(金) 22:46:23.16 ID:5PKNHSI4o


結標「……ああ、たしかにあったわねこういう展開」

一方通行「これも漫画か?」

結標「うん、あったあった。バトルものはもちろん刑事ものに探偵もの」

一方通行「やはりそォか。つゥかオマエどンだけ漫画読ンでンだよ、幅広いジャンル読みすぎだろ」

結標「まあ広く浅く手を出してるつもりではあるわ。何かで面白いって情報が入ったらとりあえず読んでみるみたいな」

一方通行「オマエみたいな人間の為に、ステルスマーケティングっつゥのがあンだろうな」

結標「何よそれ?」

一方通行「何も考えねェ馬鹿を釣り上げる為の宣伝方法」


強盗A「おい!! そこのガキども何くっちゃべってんだ!! 黙ってさっさとそっちの壁際に集まりやがれ!!」


結標「ところでこれ、どうするつもり? ヒーローさん?」コソコソ

一方通行「別にあの人数を制圧するのに一秒とかからねェ。だが、あの人質と武器が面倒だ」コソコソ

結標「何で? 一秒とかからないなら大丈夫じゃない?」

一方通行「馬鹿かオマエ。その一秒でヤツらが牙を剥かねェとは限らねェだろうが」

結標「そうか。あの拳銃なんて下手に撃たれたら危ないわよね」

一方通行「そォいうわけだ。オマエも協力しろ」

結標「……わかった。あの武器と人質の女の子をこっちにアポートすればいいのよね?」

一方通行「ああ、まず俺が前に出てヤツらの注意を集める。その後俺が後頭部を掻く振りをして電極のスイッチを入れる。それがアポートの合図だ」

結標「……了解」ゴクリ


強盗B「早く金詰めろオラァン!!」

銀行員「…………」コソコソ

強盗A「ん? ちょ、お前何やってんだ!?」

銀行員「ひぃ!?」ピッ



ウイーン、ウイーン!! ガラララララララ!!



警備ロボA『ピピピ、ヒジョウジタイハッセイ。ヒジョウジタイハッセイ』

警備ロボB『ギンコウゴウトウヲカクニン。ギンコウゴウトウヲカクニン』

警備ロボC『タダチニセイアツシマス。タダチニセイアツシマス』



結標「わっ、入り口のシャッターが閉まって、警備ロボが出てきた!」

一方通行「チッ、余計なことを……!」ギリリ


強盗C「ひっ、クソが近づくなッ! このガキがどうなってもいいっつーのかよ!!」

幼女「ふええええええん!!」


一方通行「クソっ、作戦変更だ。合わせろ」カチッ

結標「えっ、ちょ、待ってどういう――」





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