9:名無しNIPPER[sage saga]
2021/06/26(土) 21:41:32.37 ID:SOVw+v6uO
「東、いい加減に……」
「お? 良い具合に便意が高まってきたぞ」
「ちょ、本気なの!?」
正座していた東が重い腰を上げてうんこ座りになり、両手を握って力み出した。やばい。
「さあ! 僕の覚悟を見届けて貰おうか!!」
「きゃあああああああああああっ!?!!」
今にも出そうな東から逃げようと、教室の扉を開けると、そこには。
「おっと。浜田さん、平気?」
「た、高橋くん……?」
何故か彼氏の高橋くんが居て、勢い余ってぶつかってしまった私を優しく抱き留めた。
「カフェイン、そのまま持って帰れ」
「悪い、東。迷惑かけた」
「ふん。あまり彼女を不安にさせるなよ」
東とやり取りを交わした高橋くんが私を抱いたまま教室の扉を閉めた。なんだこの状況。
廊下は無人で、遠くで野球の声と吹奏楽部の演奏の音が聞こえる。沈黙が心地良かった。
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