32: ◆NTkruZYsjM[saga]
2021/06/27(日) 15:38:08.23 ID:B/dpLqFo0
ゆきなみ(意識が戻った……!)
飛龍「ここは天国……いや地獄……?」
ゆきなみ「よかった。……あなたは生きているのよ!」
飛龍「私は……生きている……」
飛龍の瞳から涙があふれる
ゆきなみ「私が曳航します。今は寝ていてください」
飛龍「いや、大丈夫……ところで……」
飛龍「あなたの所属と航行目的を知りたい」
ゆきなみ「大和さんが派遣した吹雪さんにも申し上げましたが……」
飛龍「!!」
飛龍「では敵か!?」
ゆきなみ「どういうこと?」
飛龍「……何も知らないみたいだね……あなたは一体?」
ゆきなみ「ゆきなみ型イージス艦1番艦のゆきなみです」
飛龍「ゆきなみ?イージス?」
ゆきなみ「妹のはるか、みらいと共にエクアドルの邦人救出のために航行していたところ、この世界に来てしまったみたいです……」
飛龍「……」
飛龍「東亜連邦海軍所属、航空母艦の飛龍よ。よろしくね!」
ゆきなみ「東亜連邦……?」
飛龍「ええ。話は長くなるけど聞いて」
飛龍「私たちは東亜連邦とこそ名前を変えたけど、もともとは帝国海軍の艦娘なの。けれど何もかも変わってしまった……」
ゆきなみ「何があったんですか?」
飛龍「事の発端は2年前、一部の陸軍将校でクーデターが起きたの。しかもそれに同調して海軍でも」
飛龍「もちろん私たちは統帥権の干犯として鎮圧に入ったのだけれど……大和や長門などの有力な艦娘がクーデターに加わっていて……」
ゆきなみ「日本を奪取されたと……!?」
飛龍「ええ……」
飛龍「そこで私たちは仮想敵国であったアメリカに頼って日本を取り戻すために決起した。……笑ってよ。日本を守るはずの艦娘が日本を奪うだなんて……それを防げなかった私をさ……」
ゆきなみ「……」
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