8:名無しNIPPER
2021/06/23(水) 17:44:14.13 ID:YBAOIjLn0
多分だけれども。彼女に言わせればこれがテレパシーってやつなのかもしれない。根拠はないけれどもそう思う。
「よし」
握りっぱなしだったスマホをポケットに仕舞ってから扉を開け
「あっ! イツキさん!」
不意に後ろから声をかけられて心臓が跳ねる。後ろにいる人間なんて分かり切っているし、そもそもこんな辺境の図書室に来る人間なんて一人しかいない事も分かり切っている。
少しこわばった肩の息を抜きながら後ろを振り向いてみる。
「どうも! 気が合いますね! 」
そこには案の定というか思った通りというか彼女、堀裕子は居た。
彼女の笑顔は夕日に照らされてとても眩しく思えた。
86Res/49.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20